代表理事プロフィール

代表理事プロフィール

翁長 有希(おなが ゆうき)

大学卒業後3年間の教員経験を経て、県内の人材育成・コンサルティング会社にキャリア教育事業担当として転職。経済産業省・中小企業庁・沖縄県の教育支援および人材育成に関する委託事業等を多数マネジメント。同社退職後は、フリーランスにてキャリア教育コーディネーターとして県内の学校支援に携わりながら、第一子出産経験後、一般社団法人be.らぼらとりを設立。子育て支援、女性活躍推進等の事業を展開中。

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渡部 真由美(わたなべまゆみ)

大学卒業後、人材コンサルティング企業にて、営業および採用コンサルタントとして勤務。 その後、大手半導体メーカーに転職し、採用および社員教育全般を担当。沖縄へ移住後は、ITベンチャー企業にて、人事リーダーとして人事全般を担当。第一子出産後、一般社団法人be.らぼらとりを設立。女性特化型のキャリア支援、仕事と育児の両立、男性育休取得、女性活躍推進事業等に邁進中。

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メッセージ

 私たちは、2019年団体設立時以来、沖縄県内の妊娠期〜2歳頃のママを対象に、子育てに関するさまざまな講座を「ママカレッジBee」として提供してきました。沖縄県北部〜南部の西原町・北谷町・宜野座村・南城市の4拠点での開催実績があり、講座数はベビーマッサージや離乳食、保育園デビューやママの働き方改革まで多岐にわたり、2年間で300講座以上、延べ1000組以上の親子の利用実績があります。
 2020年新型コロナウィルス感染症の流行以降は、子育てママが日々の多忙感、疲労感から解放され、子どもの成長を楽しみ、自分らしい子育てスタイルを見つけられるよう、子育てに必要な情報や知識などを1か所に集積し、全国のママを対象にオンラインスクールを開講いたしました。
 私たちはこの事業を通じて、情報や知識は他で得ることは可能でも、ママ同士が情報交換する場や、ちょっとした悩み・モヤモヤを専門家に気軽に相談ができる場は、子育てママ達に高いニーズがあることを実感しています。

 現在日本では、産後うつ、産後1年未満の自殺率、乳幼児虐待など「子育ての孤立」に起因する問題は多くありますが、出産〜子育て、女性のキャリアや夫婦のキャリアに必要な知識・スキル・心構えなどについて、通常の学校教育などで教わることはありません。
 そして、妊娠・出産して初めてさまざまな課題に直面しても、核家族などの家族形態や社会構造の変化により、親や兄妹、親戚などからの支援も受けにくくなっており、知識も経験もなく大きな不安の中で子育てをするママが増加しています。こうした地域コミュニティの希薄化、新型コロナウィルス感染症による地域や産院の両親学級等の縮小、子どもの預かり先の減少等は、子育ての孤立化を生み、子育てと仕事の両立も極めて困難な状況を迎え、より一層日本の「少子化」に拍車をかけていることでしょう。

 また、2016年には女性活躍推進法が制定されましたが、総務省「労働力調査」(平成30年)では女性就業希望者237万人のうち73.1%が非正規雇用形態を希望、求職しない女性の求職しない理由は32.6%が「出産・育児のため」であり、その経済損失額は1兆1,741億円と言われています。
 沖縄県においても、非正規労働者割合は43.1%(全国1位)、女性非正規労働者は59.8%(男性は27.5%)と雇用に関する問題が存在しています。さらに、男性の育児休業取得率は18.5%(女性は96.5%)という状況で、全国同様、賃金や働き方等において公平なジェンダーを実現しているとは言えない状況です。
 私たちは、2020年に「女性活躍推進」「公平なジェンダー」「仕事と育児の両立」等を主なテーマとする「LadyBee」の事業をスタートしていますが、2022年育児・介護休業法改正「出生時育休(産後パパ育休)」の開始等も踏まえ、今後は男女共に家事・育児への参画を促し、男女の社会的格差の是正と少子化対策、地方での優秀な人材損失を防ぐことへ繋ぐ活動に力を入れて参ります。

2023年1月
代表理事 翁長 有希 ・ 渡部 真由美